出典:日経クロステック、2020年5月12日 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 複雑化、ブラックボックス化した基幹系システムをそのまま利用し続けているとデジタルトランスフォーメーション(DX)が実現できないのみでなく、2025年以降1年間で最大12兆円の経済的損失が発生する――。経済産業省が2018年9月に公表した「DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~」は情報システム部門の担当者だけでなく経営層にも大きな衝撃を与えた。 古い基幹系システムの刷新が企業の大きな課題となる中、今度は新型コロナウイルス対策という新たな課題が浮上した。急に始まった長期の在宅勤務やサプライチェーンの停滞への対応、そして外出自粛による新たな物流需要の高まりなど、ほんの数カ月の間に企業の置かれる環境は大きく変わった。 DXの実現や、「アフターコロナ」と