今頃、日本のGDPは中国に抜かれているかもしれないと言う。本当かなと思いIMFのデータを引っ張り出してみた。現在の為替相場で過去の推移とIMFの予測をグラフにしてみると次のようになった。 確かに、中国に抜かれるのは時間の問題である。多分来年には完全に抜かれているだろう。 だが筆者が注目したのは、米国との格差である。現在の為替相場で換算すると80年には日本と米国のGDPはほぼ同規模だったのである。それが90年代に日本がモタモタしている間に、あっという間に格差が開いてしまった。 IMFは今後の見通しについて、米国は今回の金融危機で一時的にマイナス成長になるが、その後再び成長軌道に戻ると見ているのに対し、日本の低成長は今後5年間は続くと見ているのである。 IT革命以降、米国ベンチャーは 日本の大企業を追いつめた 90年代に日米格差が拡大した原因のひとつは、IT革命であろう。この時代に活躍した企業