ダイソンが3月20日に発表した新型コードレス掃除機「Dyson Cyclone V10」は、掃除機の本質的な要素を高めることで、新しい世代の幕開けを感じさせた画期的な製品だ。価格は、ダイソン公式ストアで6万9984~9万9144円(付属アタッチメントの数による)。製品の成熟が進み“機能差”で商品の差異化が進む中、個々の機能や性能だけでなく、基本構造から見直されたフルモデルチェンジである。 バッテリーインジケータや、ゴミ捨てサイン、フィルタ掃除サインなど、一部に細かな使い勝手を向上させる新機能も盛り込まれているが、それらは新製品の本質ではない。この製品の本質は、単なるマーケティングワードではなく、本当の意味で「コード付き掃除機は不要」と言えるだけの基盤となる性能、使いやすさを実現したことにある。 新製品で「新鮮さ」を出せなくなっていた Cyclone V10の開発アプローチは、とかく“機能”