3月末に廃止される三木鉄道の乗客が、休日を中心に急増している。関連グッズは飛ぶような売れ行きで、沿線と周辺の観光客も増えているという。三木市は「三木の魅力を広め、廃止後の活力アップにつなげる好機」と受け止め。記念フェア実行委員会を設け、催しの企画などに乗り出した。(佐伯竜一) 三木鉄道は、同市の旧市街地にある三木駅と、加古川市上荘町の厄神駅を結び、約六・六キロ。三木市などが出資する第三セクターだが、乗客の減少などから経営難に陥り、廃止が決まった。 同鉄道によると、乗客は昨年秋ごろから増え始め、十一月には前年同期比約14%増の一万三千九百四十五人、十二月も同約12%増の一万三千四百二十五人に達した。 普段の休日の乗客は約二百五十人だが、今年一月の休日は倍以上の五百数十人だった。「北海道や東京、愛知の人もいた」という。休日に一往復する貸し切り列車は、二月の終了まで予約で埋まっている。 関連グッ