なかなか続きが読めない田中真知さんのブログの中休みに、私も原稿料ネタを一つ。 安い原稿料という点では、本誌も他に引けを取らないが(本当に申し訳ありありません)、作家の方々の話を聞くと、近頃どこも原稿料が安いとお嘆きである。ヘタウマイラストレーターの渡辺和博が『金魂巻』(1984年)で、○ビ(貧乏)イラストレーターは学研で1枚500円のイラストを描いていると書いたが、実は私もイラストレーターになりたてのころ、学研から仕事をいただいて、切手大ぐらいのイラストを1枚500〜1000円ぐらいで描かせてもらっていた。これ以上、安い仕事はないだろう。 もっとも、私は学研のこの仕事が不当だと言っているのではなく、逆に、新人の下手くそなイラストレーターに仕事を与えてくれたこの会社には深く感謝している。下手な新人が仕事をもらえるのだ。安いのは当然である。学年雑誌に毎月20〜30枚のカットを描かせてもらってい