大分市は来年度から市職員の鉄道運賃の出張精算を割引運賃で支払う。現在は正規運賃で定額払いしており、大分-博多のJR4枚切符を使えば往復分の差額4840円が手元に残る仕組みで、市民団体から「職員の小遣いになるのはおかしい。実費にすべきだ」と批判を浴びていた。【河津啓介】 釘宮磐市長が23日の定例記者会見で「新しい(割引)商品が次々に出ており、我々も対応しなければならない」と説明した。1人で出張する場合は割引率の低い2枚切符、複数人だと4枚切符を使うという。しかし、領収書の提出は「すべての領収書を取るのは難しく、旅費精算の事務作業も膨大となる」(市人事課)として、現行通り求めない。 一方、県は07年度から旅行業者が最も安価な旅程を組み、県総務事務センターが一括して実費精算するシステムを導入しており、職員は手ぶらで出張に臨み、旅費を一切扱わない。市人事課は「システム構築にまず金がかかる。出張件数