■四日市の内部・八王子線 バス専用道転換案 存廃問題に揺れる四日市市南部の近鉄内部(うつべ)・八王子線(7キロ)。近鉄は今月、赤字を理由に「廃線にしてバス専用道路を整備する『BRT』方式への転換が最善」とする案を地元住民に提示した。ただ、行政が赤字を補填(ほてん)すれば存続の可能性もあるとの見解も示しており、行方は不透明だ。 ■「補助ないと困難」 同線はレール幅が標準の半分ほどの特殊狭軌道(ナローゲージ)で、同様の路線は全国でも三つだけ。狭い車内にクーラーはなく、最高時速はわずか45キロだ。 1970年に722万人だった乗降客数は、2010年には364万人まで減少。沿線4校の高校生が中心で、最近は赤字が毎年約3億円にのぼるという。 車両は昭和20年代製造の6両と同50年代製造の8両。3年後から順次、定期検査を迎えるため、近鉄は来夏までに存廃を含む方向性を決めたいとしている。 四