名古屋市の河村たかし市長は1日、市長選で公約に掲げたSLの定期運行やSL博物館建設構想を実現するため、SL所有者と入手に向けた交渉に入った。 この日は候補として考えるSLを視察、運転席に乗ったり外観を興味深げに眺めたりして実現に向けて強い意欲を示した。ただ、構想には人材確保や財政面などの課題も多く、市の担当者からは戸惑いの声も出ている。 「どえらい迫力。元気な年寄りだ。せっかくだから生かさないといかん」 1日昼、「デゴイチ」の愛称で親しまれるD51型を間近で見た河村市長はその重厚感に圧倒されていた。防犯上の理由から所在地は伏せられ、視察も公表されなかった。約1時間にわたり所有者らから説明を受けた河村市長はなかなか運転席を立とうとしなかった。 名古屋市の第3セクター鉄道「あおなみ線」での定期運行や名古屋駅近くでの建設を目指す博物館は河村市長が1期目に打ち出した構想だ。2027年に予定されるリ