旧国鉄型気動車「キハ2004号」の保存に向けて鉄道ファンらが設立した「キハ2004号を守る会」(前田忠会長、事務局・福智町)は22日、同町金田の平成筑豊鉄道金田駅で、動態保存の募金を呼びかける無料運転体験イベントを開いた。 守る会が保存を呼び掛けている車両は1966年製のディーゼルカーで、ひたちなか海浜鉄道(茨城県)の所有。昨年12月まで運転されていた。クリーム色の車体に赤のラインが入る外観が、昭和30年代に九州各地で走っていた国鉄の準急ひかり号と同じだという。 車両を無償で譲り受けることになった守る会は、懐かしい車両を地域活性化の起爆剤にと、平成筑豊鉄道に無償貸与する計画を進めている。茨城からの輸送費を工面するため、インターネットで不特定多数から支援金を集めるサイト「READYFOR」で9月末まで、800万円を目標に募金活動中で、取り組みを広く知ってもらおうと今回のイベントを開いた。