大阪市の吉村洋文市長は7日、市営地下鉄今里筋線の延伸区間(凍結中)で取り組む考えを示しているBRT(バス高速輸送システム)の社会実験について、準備に3年程度が必要との見通しを明らかにした。 市議会の決算特別委員会で、延伸の実現に向けた基金創設を要望している自民議員の質問に「準備に3年程度、需要の喚起・創出を見極めるために数年程度をかけて実施する必要がある」と答えた。BRTの社会実験の詳細について具体的に言及したのは今回が初めて。 延伸区間をめぐっては、自民党が地下鉄民営化基本方針案に賛成する条件として、整備に向けた基金創設やBRT社会実験の実施など12項目の要望を提示。これに対し吉村市長は9月末、「市民に大きな負担がかかる」と基金創設を拒否した一方、社会実験に取り組むことは明言していた。