上信電鉄(群馬県高崎市)の経営を支援するため、群馬県と沿線5市町村(高崎市、富岡市、甘楽町、下仁田町、南牧村)でつくる「上信電鉄沿線市町村連絡協議会」(会長=榎本義法・富岡市長)は2023〜27年度に、総額18億5177万円(国の負担分も含む)を補助する再生基本方針を決定したと発表した。国が2億2333万円、県が7億7086万円を負担する。各市町村
■名古屋大大学院教授 加藤博和さん(53) 地方鉄道を考える時、なぜそこに公共交通が必要か、なぜ鉄道なのか、それを使い地域をどうしたいか、考えることが抜け落ちてはいけない。鉄道にこだわりを持つのはいいが、単純に国や鉄道会社が負担してほしい―というのはおかしい。結局、都市部の人たちが負担することになるから、納得してもらえる理由が必要だ。 鉄道はユニバーサルサービスだという意見もあるが、そもそも駅まで遠い人は恩恵を受けない。鉄道だけ見ていてはだめで、公共交通網全体を考えなければならない。 鉄道の難しいところは、駅や鉄路が決まっていること。バスはルートを柔軟に変えることができる。だから、バス転換というのは有力な選択肢になる。 ◇ 例えば大糸線。北安曇郡小谷村から同郡白馬村の高校やスーパーなどに行く場合、バスを直行で走らせた方が便利なのではないか。白馬駅を改造し、駅の中から…
Published 2023/03/31 06:29 (JST) Updated 2023/03/31 06:38 (JST) JR東日本が3月から東京総合車両センター(東京都品川区)で、皇室関連の車両の車庫とみられるれんが造りの建物の解体を進めている。三種の神器の一つ、八咫鏡の複製を輸送した「賢所乗御車」の車庫との見方もあるが、公式には詳細が明らかにされていない。JR東はれんがの壁の一部を、周辺の再開発で建設するビルに移築して保存する方針。 れんが造りの建物は、東京総合車両センターの南西側に隣接する品川区役所との境界付近にある。JR東は取材に対し、この建物は大正初期ごろから車庫として使われ、面積は約1500平方メートルと説明。解体開始前に、内部の車両は移動済みとしている。 車庫の一部は約200メートル離れた場所に建設するビルの壁面への利用を検討中で、解体後の跡地は品川区が広場にすることも
滋賀県彦根市は、人気キャラクターひこにゃんの絵本3冊が完成したと発表した。市内の小学校や保育園などに電子データを配布するほか、今後は多くの…
夜明け前の下関駅で出発を待つ長門市行き。ディーゼルカーの2両編成だった夜明け前の5時半前、下関駅(山口県下関市)の9番ホームで出発を待つ2両編成のディーゼルカーはエンジンを震わせ、関門海峡に臨む街の冷たい空気を震わせていた。これから、この列車に乗り込む。目的地は京都府の福知山駅(福知山市)。夜の23時過ぎまで約18時間の旅になる。 「時刻表復刻版1982年11月号」(JTBパブリッシング刊)の山陰本線のページを開いてみよう。関門海峡の九州側に位置する門司駅(北九州市)を朝の5時22分に出発し、日本海沿いに山陰本線を各駅停車で進み、終点の福知山に23時51分に着く普通列車がある。列車番号から「824列車」と呼ばれた列車は当時、走行距離595・1キロの「日本最長距離鈍行」だった。 時刻表復刻版1982年11月号(JTBパブリッシング刊)から 多くの鉄道旅行記を発表した作家の宮脇俊三氏が作品で紹
東芝インフラシステムズ(川崎市)は、同社の車上バッテリーシステムが東武鉄道の新型車両に採用されたと発表した。2024年度から東武アーバンパークラインに導入予定の車両に搭載される。回生エネルギーの利用により、消費エネルギーと二酸化炭素(CO2)排出量を削減する。 ニュースリリース 採用されたシステムには、リチウム2次電池「SCiB」を用いた。列車を制動させた際に発生する回生エネルギーを電池に蓄え、空調や照明などの補助電力の一部に使う。非常時には、走行に必要なブレーキ用コンプレッサーなどへ電力を供給する。 東芝インフラシステムズは2014年、SCiBを活用した地上用回生電力貯蔵装置を東武アーバンパークライン向けに納入していた。今回、SCiBを使用した車上バッテリーシステムと地上用装置を初めて組み合わせた。
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