発電用ダム湖の水位変化で見え隠れするため、「幻の橋」と呼ばれる上士幌町の旧国鉄士幌線「タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)」。日本郵便北海道支社が、「崩落間近」と呼ばれて久しい橋の姿をまとめたオリジナルフレーム切手を作った。十数年間にわたり、橋の姿を撮り続けてきた十勝在住の写真家・岩崎量示さんの作品を採用。大雪山国立公園の自然に抱かれた橋の、様々な情景がまとめられている。 タウシュベツ川橋梁は1937年に建設されたコンクリート製の鉄道アーチ橋。戦後、ダム建設で水没区域に入り、55年に鉄道橋としての役目を終えた。ダム湖の中にある独特な光景が雑誌や観光ポスターで紹介され、町を代表する観光地の一つになっている。 地域限定のフレーム切手は、地元のぬかびら源泉郷郵便局が企画した。岩崎さんが撮りためた写真の中から、ここ10年ほどの姿を中心にまとめた。 残雪を抱いたニペソツ山との姿や鏡のような水面に橋の姿