山口県岩国市を走る錦川鉄道錦川清流線の沿線住民たちが、利用を促す取り組みや鉄路周辺の景観の維持に力を入れている。沿線の人口が減る中、経営の赤字を補っている市が路線の今後を検討し、存続の岐路に立っているからだ。錦川鉄道もあの手この手で地道な営業努力を重ねている。(有岡英俊) 錦川沿いを走る錦川清流線=ドローンから(撮影・安部慶彦) 錦町駅、「WE LOVE 清流線」合言葉にイベント続々 「WE LOVE 清流線」を合言葉に、終点の錦町駅の周辺住民たちが結集した。錦町が目的地になれば利用を後押しできると、イベントを次々と開き、地域の魅力をアピールする。 市が2023年2月に廃線の可能性を含めて路線の在り方を検討すると表明し、地元の商工会青年部のメンバーを中心に危機感が高まった。地域の催しで、清流線に乗って訪れた人に清流線グッズが当たる抽選券や会場の店舗で使える割引き券を配り始めた。イベント名