東日本大震災で被災した石巻地方などを走行していたJR東日本のディーゼル車両が昨秋から、民主化が進むミャンマーで市民の足として活躍している。JR東から譲渡された車両には、日本とミャンマーの国旗を合わせたステッカーが貼られ、両国の友好にも一役買っている。 車両は昨年夏まで主に宮城県の石巻線、陸羽東線を走っていた「キハ48形」の4両。車体には、JR東日本仙台支社管内カラーの緑の帯が施されている。現在はミャンマーの最大都市、ヤンゴンの環状線を走行している。 4両は石巻線などで約35年間使用されてきた。仙石線から東北線に乗り入れる仙石東北ラインが昨年5月に誕生し、新車両が導入されるなどしたため、廃車となる予定だった。そこにミャンマー鉄道公社から無償譲渡の要請があり、現地に引き渡された。 ミャンマーに年に2、3度旅行に行く奈良市の会社員佃明弘さん(45)は今月2日、ヤンゴン市内でキハ48形を見つ