最長老の車両にもう一花咲かせてほしい―。大阪市と堺市を結ぶ路面電車の阪堺電車で活躍し、営業運転する現役では国内最古の車両「モ161形」3両が第二の人生を送る職場を探している。新型に道を譲る形での引退だが、戦争も乗り越えてきた歴史は80年以上。運行する阪堺電気軌道は「別の場所でぜひ活用して」と訴える。 モ161形は1両編成で、1928年ごろに製造された。緑色に塗装された車体は長さ約13・7m、高さ約3・7m、幅約2・4m。内装の一部にはチーク材を使って高級感を出し、担当者は「かなり手の込んだつくり。今なら数億円程度の費用を掛けたのではないか」と説明する。製造された約15両中、現存は10両。このうち2両が既に引退し、もう1両も遅くとも来年2月までには後進に道を譲る。阪堺電気軌道は、引き取り手が見つかれば車両を無償で譲渡するが、約300万円の輸送費を負担し、車両を保存することを条件としている。
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