Appleは先週、毎年恒例の新型「iPhone」発表会を開催し、まもなく「AirPods Pro 2」で聴覚の健康をサポートする機能が使えるようになると発表した。 その後、米食品医薬品局(FDA)が同機能を正式に承認したため、今秋に予定されているソフトウェアアップデートにより、軽〜中等度の難聴者はAirPodsを補聴器として使えるようになる予定だ。軽度の難聴は気づきにくいが、Appleは聴力を自宅でセルフチェックできる臨床グレードの聴力検査機能も発表している。 難聴者のほとんどがAirPodsを補聴器として使えるようになるというのは大きなニュースだ。よく知られているように、補聴器は高額で、米国では保険が適用されないことも多い(編集部注:日本では保険適用外)。さらに、補聴器を使うことに対する偏見や先入観も補聴器の普及を妨げてきた。米国では、約2900万人の成人が補聴器を使うことで何らかの恩恵