スズキが11月6日に発表した中間決算は、営業利益が前年同期比0.3%増の905億円と、わずかながら最高益を更新した。乗用車メーカー各社が通期の販売見通しを引き下げる中、同社は281万2000台と従来の計画から5.6万台引き上げた。 販売計画は上方修正したが、為替の見直しもあり、通期の売り上げ、利益ともに従来計画を据え置いた。先行きに対する見通しは慎重だ。長らくこの業界に身を置く鈴木修会長兼社長(84)は、現在の事業環境をどうとらえているのか。 ライバルであるダイハツ工業とのシェア争いから自動車税の見直し、消費増税の影響、現在は係争中のフォルクスワーゲンまで、6日の決算会見で率直に語った。 「死にものぐるいでやっている」 国内市場ではスズキの健闘ぶりが目立っている。暦年ベースで07年、年度ベースでは06年度から軽自動車ナンバーワンの座をダイハツに奪われてきた。が、今年4月以降、スズキはトップ
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