執金剛神。右手指修理前1939年の写真(東大寺) ヘラクレスの姿形を取ったヴァジュラパーニ(左は仏陀。大英博物館) 執金剛神(しゅこんごうじん、しゅうこんごうじん、しゅっこんごうじん;梵: वज्रपाणि、Vajrapāṇi;梵: वज्रपाणि यक्ष、Vajrapāṇi Yakṣa)[1]は、金剛手、持金剛神とも称される、仏教の護法善神である。金剛杵を執って仏法を守護するため、この名がある。 金剛杵は、仏の智慧が煩悩を打破する武器であることを象徴している。 金剛力士と同じだが、金剛力士は密迹・那羅延の2人の裸形姿であるのに対し、執金剛神は1人の武将姿として造形安置されるのが一般的である。また金剛力士(仁王)と起源を同一とする考え方もある。 インドではヴァジュラパーニ(Vajrapāṇi)と呼ばれ、造形的には半裸形で表現されている。中国・日本では、忿怒相で身体を甲冑で固めた武神とし