推理作家・横溝正史(1902~81年)の名探偵・金田一耕助シリーズの一つ「犬神家の一族」の登場人物をテーマにした「スケキヨ弁当」の試作品を30日、岡山県倉敷市のくらしき作陽大が発表した。 横溝が戦中・戦後に約3年過ごした同市真備町岡田の疎開宅で、没後30年の命日に当たる28日、関係者らを招いて試食する。 スケキヨ(犬神佐清(すけきよ))は、小説を基にした映画やドラマでは、顔を白いマスクで覆った姿が強烈な印象を与えた。弁当は、佐清の白いマスクを笠岡産のゆで卵に海苔(のり)で目を付けて表現。湖面から両足が突き出た有名なシーンは、笠岡産シャコの天ぷらなどを2本並べた。倉敷産輪切りレンコンは骸骨、高梁産コンニャクは墓標という。 イベント「巡・金田一耕助の小径(みち)」を展開する倉敷市などが、「ファン向けに弁当を」と同大学に依頼。栄養学科の教員、学生5人が、映画を見て盛りつけを考えた。来年度の販売を