急速な技術革新やグローバル化により、ビジネス環境が劇的に変化している。そのため「既存のスキルだけでは通用しなくなる」という危機感が生まれ、「リスキリング(Reskilling)」の重要性が叫ばれるようになった。 リスキリングとは、経済産業省の定義によれば「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」とある。 政府も「人への投資」に積極的で、リスキリングを進める個人や企業を支援する方針を掲げる。 一方、現場では疑問の声も聞かれるようになってきた。「本当にリスキリングは必要なのか?」「惰性でこなすだけでは意味がないのでは?」という声だ。確かに、リスキリングに時間を取られすぎて本来の業務に支障が出ては本末転倒である。 そこで今回は、そもそもリスキリングとは何か? リスキリングに対する誤解や、本当に必要なのは誰なの