ホケノ山古墳から出土した画文帯神獣鏡=奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所付属博物館古墳時代はいつから始まったのか-。倭国の女王・卑弥呼の墓ともいわれる奈良県桜井市の箸墓古墳(3世紀後半、墳丘長280メートル)が起点というのがかつての学界の主流だった。大きな一石を投じたのが同古墳近くにあるホケノ山古墳(3世紀半ば、同80メートル)。平成12年の発掘で類例のない埋葬施設「石囲い木槨(もっかく)」や中国製の画文帯(がもんたい)神獣鏡が見つかり、弥生時代と古墳時代をつなぐ存在として注目された。出土品は今年、国重要文化財に指定。今月7日には記念講演会が開かれ、ヤマト王権誕生の謎に迫った。 「最古の古墳」求め徹底発掘