文政十年(1827年)5月6日は、後に日本初の女医となる楠本イネの誕生日です。 母が日本人女性で、父は外国人男性。今では珍しくもありませんが、当時は、外国と交流をほぼ絶っていた江戸時代の日本です。 では、なぜイネが誕生したのか? 理由はシンプル。彼女の生地は長崎で、母・滝が、出島に出入りしていた遊女でした。 おそらくやイネの他にも、同じような出自の子供はいたでしょう。 しかし、イネの場合は父親の職業がその後の運命に大きく影響します。 なぜなら、その父とはフィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト。 すなわち「鳴滝塾」を作ったあのシーボルトだったからです。 ※以下はシーボルトの関連記事となります