7月26日の愛媛大会で、安楽智大は自己最速の157キロを記録。187センチ、85キロの体格をいかし、甲子園でさらなる記録更新を目指す。 今大会、星稜(石川)に関しては、ふたつの「アベック出場」が実現した。ところが、ひとつは脚光を浴びているのに対し、もうひとつは不思議なほどまったく語られていない。 ひとつは箕島(和歌山)との同時出場だ。1979年夏に伝説の名勝負、死闘18回を繰り広げた星稜と箕島がそろって夏の甲子園に出場するのは、箕島が最後に出た1984年以来、29年振りのことだ。 もうひとつは今も語り継がれる「松井秀喜5連続敬遠」を1992年に演じた明徳義塾(高知)との同時出場である。こちらは1998年以来15年振りになる。 オールドファンはもっぱら箕島と星稜の再戦を待望しているようだが、今年は大会初日に松井が高校生以来、21年振りに高校野球の舞台にやって来るという縁も考えると、星稜と明徳
![星稜の因縁、安楽の球速、名将の策。甲子園に渦巻く野球観の相克を見よ。(中村計)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/941cb1c348b88e637cd169243beb5da52ee3875e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2F0%2F-%2Fimg_80a34f7a73da67c2e378577f93a546a8182601.jpg)