とてもおもしろい本を読んだ。 マット・リドレーの”人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する”だ。 この本でマット・リドレーはイノベーションは単なる技術革新とは異なり、それまでに築き上げられたテクノロジーの意外な組み合わせにより成されると説く。 例えば緑の革命という有名な話がある。 これはハーバー・ボッシュ法という偉大なる技術革新により空気中の窒素を大地へと還元させる事が可能となったもので、いわゆる肥料の開発につながる技術である。 僕はこの緑の革命はハーバーボッシュ法が発見された後にそこまで苦労なく実用にまで導入されたものだと思っていたのだが、実際はかなり色々と苦労があったらしい。 この本を読んでハーバーボッシュ法自体の開発の苦労から実用につながるまで様々な難所を知り、単に良いアイディアが想起するだけでは技術は実用できないのだという事を深く納得した。 このリドレーの本は現代の