【ソウル=牧野愛博】韓国の情報機関・国家情報院の元世勲(ウォン・セフン)院長は24日、非公開の国会情報委員会で証言し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が5月初めに訪中した際、韓国哨戒艦事件について「中国に『盾』の役割を求めた」と語った。同委関係者が明らかにした。 韓国政府関係者らによれば、中朝首脳会談の際、胡錦濤(フー・チンタオ)中国国家主席が事件への関与を尋ねたのに対し、金総書記は「我々は関係ない。事件を起こす意思も能力もない」と語ったという。その上で中国に対し、国連安全保障理事会での協議などで、北朝鮮批判の動きに同調しないよう求めたとみられる。 これに対し、中国は「事件とは無関係」とする北朝鮮の考えを支持する一方、46人の犠牲者に哀悼の意を示し、韓国などを軍事的に挑発しないよう求めたという。 別の韓国政府関係者によれば、中朝首脳会談で、胡主席は、北朝鮮北東部にある羅津港の