偏差値98の数学少年から始まった 勝山公雄さん ある日、友だちの塾に付いて行った。見学したその塾では、1枚の紙にたくさんの問題が並んでいてそれをどんどん解く勉強方法だった。間違えても何度かやれば満点がとれる。そんな勉強の様子を面白そうだと感じ、勝山さんはその塾に通うことにする。 ひたすら問題を解くのが面白かった。塾では学年の勉強範囲にはこだわらず、できる人にはどんどん上のレベルの問題をやらせていた。塾の勉強にのめり込んだ勝山さんは、6年生で中学3年生の問題をこなしていた。 中学生になると、少し数学への興味は薄れた。とはいえすでに中学範囲まではやり終えていたので、成績はいつも満点レベル。ところが高校に進学すると80点くらいに下がってしまう。80点も悪い点数ではない。しかし勝山さん的には「これじゃあダメ」だった。 再び満点を目指し数学の勉強を再開。着実に学力は復活し、高校3年時にはある数学のテ