ITS、ICT、グローバルの各事業を所管するゼンリン上席執行役員 第二事業本部長の山口育生氏。高齢者や歩行者、子供が巻き込まれる交通事故が多くなっているなかで、地図が事故防止に貢献できないかと考えている。 スバルのアイサイトをはじめとして、衝突被害低減のシステムを搭載した市販車が徐々に増える一方、今年のCEATEC JAPANやITS世界会議東京では、多くの自動車メーカーが自動運転をデモするなど、ドライブアシスト技術への注目度が急速に高まってきたように感じる。そのような安全・安心な運転を支援する技術がADAS(先進運転支援システム)だ。ゼンリンは、そのADASに貢献する高精度地図データの研究・開発を進めている。その地図とはどんなものなのか。ITS事業を担当する上席執行役員第二事業本部長の山口育生氏とITS営業二部部長の竹川道郎氏に話を聞いた。 「車線や横断歩道のペイント情報、ガードレールや