去年4月に亡くなったアニメーション界の巨匠、高畑勲さんの自宅から、作品に関するメモなどが大量に見つかりました。20代のころ書き留めた「竹取物語」に関するアイデアなどがあり、調査に当たった専門家は「苦闘と試行錯誤の歴史を見ることができる貴重な発見だ」と指摘しています。 その後、作品に関するメモなどが自宅から大量に見つかり、東京国立近代美術館などが調査を進めてきました。 「ぼくらのかぐや姫」と書かれたメモには、高畑さんが20代のころ、勤めていたアニメ制作会社で「竹取物語」に関する企画を提案するために書き留めたアイデアが残されています。 「絵巻物をよく研究して、その描法を生かすこと」「歌をふんだんに使って物語の筋をよどみなく流動させる」「各キヤラクタアは、簡略化してよいが抽象化のうちにも十分人間の姿を感じさせねばならない」といった文言が記され、高畑さんが新たな表現技法を模索していた様子がうかがえ