国連総会の一般討論で演説する中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相=27日、ニューヨーク(共同) 【ニューヨーク=黒沢潤】 中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相は27日夜、国連総会で一般討論演説し、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張した。 楊外相は尖閣諸島について「中国の古来からの固有の領土だ」とし、「(領有権問題は両国間で)そもそも議論しようがない問題だ」と強調した。 また、日本政府による尖閣諸島の国有化は、「中国の主権に対する重大な侵害」であり、戦後の世界秩序を大きく乱すものであると批判した。 外相は「日本のこうした動きは違法、無効であり、歴史の事実を変えようとするのは言語道断。日本は(尖閣諸島を)盗んだ」とも指摘した。その上で、「日本は直ちに中国の主権侵害に対する活動を停止せよ」と訴えた。 中国政府は野田佳彦首相が26日、国連の一般討論演説で、尖閣諸島の領
中国の唐元外相は、沖縄県の尖閣諸島を巡って中国が激しく反発している大きな要因の1つは、胡国家主席が直接、野田総理大臣に反対すると伝えた直後に、日本政府が尖閣諸島を国有化し、面目を潰されたことだと明らかにしました。 これは、唐元外相が27日夜、日本側の友好団体の代表らと夕食を共にする前に明らかにしたものです。 その席にいた自民党の加藤紘一元幹事長によりますと、唐元外相は今月9日、APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が開かれたロシア極東のウラジオストクで、胡国家主席が直接、野田総理大臣に尖閣諸島の国有化に反対すると伝えたにも関わらず、その直後の11日に日本政府が尖閣諸島を国有化したと指摘しました。 そのうえで、唐元外相は「中国側は面目を潰された」と述べて怒ったということで、尖閣諸島を巡って中国が激しく反発している大きな要因の1つは、胡国家主席が面目を潰されたことだと明らかにしました。
【ニューヨーク=有光裕、北京=大木聖馬】国連総会で行われた野田首相の一般討論演説を機に、中国は27日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を巡って日本批判を繰り返した。 ただ、日本側は、尖閣諸島には領土問題は存在しないとの立場をもとに、中国側の挑発に乗らず冷静に対応する構えだ。 首相は26日(日本時間27日)の演説で、尖閣諸島周辺の領海に中国公船が侵入を繰り返したことを念頭に「主義主張を一方的な力や威嚇を用いて実現しようとする試み」などと批判。その後の記者会見では「妥協はあり得ない」と訴えた。 首相の国連演説に対し、中国外務省の秦剛(チンガン)報道局長は暗に日本を非難する談話を出した。さらに、秦局長は27日昼の記者会見で、首相の記者会見について、「(第2次世界大戦の)敗戦国が戦勝国の領土を占領するなど、もってのほかだ」などと日本を名指しで非難する長文の談話を発表した。
アメリカのアーミテージ元国務副長官は、日中間で対立が深まっている沖縄県の尖閣諸島の問題について、NHKのインタビューに答え、アメリカ政府が水面下で日中双方に自制を促していることを明らかにしたうえで、「日中が衝突すれば、アメリカ外交の失敗になる」と述べ、アメリカが強い危機感をもって事態を見守っているという見方を示しました。 知日派で外交・安全保障の専門家として知られるアーミテージ元国務副長官は、共和党政権下で国防次官補や国務副長官を歴任し、尖閣諸島を巡る問題にも関わってきました。 インタビューでアーミテージ氏は、尖閣諸島を巡る問題について、「日本の施政下にある尖閣諸島が攻撃されれば、日米安保条約が適用される。アメリカはそうした事態に陥らないよう、緊張の緩和に全力を傾けている」と述べ、日中の衝突に巻き込まれる事態を回避するためにも、アメリカが双方に水面下で自制を促していることを明らかにしました
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く