新たなミュー株がWHO(世界保健機関)の注目を集めています。 8月30日、WHOは2021年1月にコロンビアで発見された変異体を「ミュー」と名付け、注目すべき変異体(VOI)のリストに追加したとのこと。 リスト入りした主な理由は、ミュー株に疑われる「ワクチン逃れ」の性質にありました。 8月13日に『The LANCET Infection Diseases』に掲載された論文によれば、新たなミュー変異株(vaccine-escape SARS-CoV-2 variants)は、ワクチンや抗体の効果を低下させることが知られている4つの変異(R346K・E484K・P681H・K417Nの4カ所)を全て備えていたからです。 これまでにも南アフリカで発見されたベータ株など、ワクチンの効果を弱めるような変異を起こした変異体が確認されていましたが、ミュー株ほどワクチン逃れの性質を強く持ってはいませんで