開幕前日のリポートでも述べたが、「2008 International CES」に登場した次世代のテレビは、デザインと使いやすさにフォーカスして、よりライフスタイルに密着した提案を、製品開発の観点から行ったものが多かった。 この点に関してはまた別途、どこかで紹介したいと思うが、一方で高画質化の可能性を大いに示したのがパイオニアだった。スムーズなプラズマ発光には不可欠と思われた種火放電を排除し、KUROならぬ“MA-KURO”(真っ黒)を実現した新技術の展示である。 その第一印象は想像を大きく超えるものだった。黒が文字通り「全く光らない」のだから、暗室で黒沈みが良いのは当然だが、それに伴って立体感、精細感、色純度がすべて、明確に向上している。ピーク輝度こそ異なるものの、印象としては有機ELディスプレイに近い、窓から実在の風景を眺めているかのような立体感があった。 しかも、同社によるとパネルを