ブックマーク / zen.seesaa.net (19)

  • メディア・パブ: ソーシャルWebの台頭により企業サイトが目的地でなくなる

    インターネット上のトラフィックの流れが変わってきている。 Google Trendsで,主要サイトのユニークビジター数のトレンドを眺めてみた。過去2年半の間で,主要Webサイトに世界中から訪れるユニークユーザー数がどう変化しているかを調べてみた。 以下のグラフより,企業サイト,メディアサイトそれにポータルサイトも,ユニークビジター数が減る傾向にある。ネット調査会社のデータでは,必ずしもこれほどまでユニークビジター数が下降していないが,伸び悩んでいるのは確かである。一方で有力なソーシャル系サイトは,たとえばFacebookやTwitter,Tumblrなどの勝ち組サイトは,もの凄い勢いでユニークビジター数を増やしてきている。 どうもユーザーが,企業サイトやメディアサイトをデスティネーションサイト(目的地)と見なくなっており,それに代わってソーシャル系サイトに向かっているようだ。 ●企業サイト

  • メディア・パブ: ソーシャルゲーム開発のZynga,爆発的な伸びが「どうにもとまらない」

    ソーシャルゲーム・デベロッパーのZyngaの伸びがすさまじい。同社が開発したソーシャルゲームの月間アクティブユーザー数が,6週間前に1億人を超えたばかりなのに,昨日は1億5000万人を大きくクリアしている。 このZyngaの爆発的な勢いを見せつけたのが,レストラン経営ゲームのCafé Worldである。10日ほど前にFacebook上でサービスを開始したばかりのソーシャルゲームであるが,1週間ほどで1000万人が登録し、先ほど(日時間の14日9時)FacebookのCafé Worldページを覗くと,アクティブユーザー数が15,875,687人に達していた。10日間ほどで1500万以上のユーザーを獲得するとは・・・。 ともかくこの数カ月の間で,FacebookやTwitterのようなソーシャル系サービスによって,ネット口コミの伝播がリアルタイム化し伝播規模も急拡大している。これからは,C

  • メディア・パブ: ソーシャルメディアとマスメディア,勢いの差がくっきりと

    米国の代表的なソーシャルメディア(SNSやブログ)とマスメディア(新聞社サイト)について,それぞれの月間ユニークユーザー数や月間滞留時間が発表されていたので,比較してみた。 大まかに言えば,相変わらずソーシャルメディアが元気で,それに対してマスメディアサイトはいま一つか。 だが,ソーシャルメディアの中では勝ち組と負け組の色分けがはっきりと見えてきた。FacebookとTwitterが,この1年間,訪問ユニークユーザー数がもの凄い勢いで伸びてきている(現時点でも)。Tagged.comは不正メール勧誘で伸びてきている出会い系サイトなので無視する。その他では,ビジネスパーソン向けのSNSであるLinkedInが堅調に成長している。だが,その他の多くの有力サイトは頭打ちで,淘汰が進んでいるのがわかる。 勝ち組のFacebookとTwitterは平均滞留時間でもめざましい伸びを見せていた。 ●米ソ

  • メディア・パブ: 「新聞の終焉」を予告する最新データ

    米新聞社が奈落の底に落っこちていく・・・。米新聞協会NAA(Newspaper Association of America)が発表した米新聞社の広告売上データは,「新聞の終焉」を予告しているかのようである。 ある程度は覚悟をしていたものの,状況は悪化する一方で,やはりひど過ぎる。米国の新聞社は,広告売上に大きく依存している。今でも平均で総売上の7割近くを広告に頼っているはずだ。その広告売上が次表のように急降下しているのである。2009年第1四半期の総広告売上(新聞紙広告+オンライン広告)は66億ドルで,前年同期比でマイナス28.28%と落ち込んだ。特に関係者にとってショックだったのは,オンライン広告までが同13.4%減と2ケタ台のマイナス成長になったことである。これからのけん引役をオンライン事業に期待したのに。 米国の広告市場は季節要因で,第4四半期がいつも大きく膨らむ。そのため広告市場

  • メディア・パブ: NYタイムズの“新聞2.0”プロジェクト,2040年まで延命するのかも

    NYタイムズはしたたかな新聞だ。社の経営危機で崖っぷちに立たされているのに,夢を求めて次々と新サービスに挑戦している。 その一つに, R&D groupが仕掛ける新サービスがある。このほどNYTの開発グループにThe Nieman Journalism Labが潜入し,以下のようなビデオレポートを提供してくれている。ちなみに,R&D groupはNYT社ビルの最も見晴らしの良い場所を陣取っているとのこと。ニュースルーム室の階上で,さらに経営陣の部屋の上という。 そのR&D部隊のNick Biltonを相手に取材した結果が,最初のビデオレポートである。彼はdesign integration editorを担当しており,次世代の新聞“Newspaper2.0”を模索している。ビデオでは,電子新聞装置のインタフェースを開発している様子を伝えている。Adobe AIRを採用した“Times R

  • メディア・パブ: 米新聞の発行部数,過去最悪の下落率か

    米新聞紙の発行部数がドンドン落ち込んでいく。 ABC(The Audit Bureau of Circulations)によると,米新聞の発行部数が前年に比べ7%も減った。おそらく過去最悪の下落率であろう。日刊紙(平日紙)395紙の今年3月時(2008年10月~2009年3月)の発行部数が平均で3444万部で,前年同期比で7%も減ったのだ。また日曜版557紙の発行部数は4208万部で同5.3%減となった。 昨年の9月時では,日刊紙(平日紙)が前年同期比4.6%減で,日曜版が同4.8%減であった。米新聞紙の発行部数の減り方が加速化している。 以下は,ABC(Audit Bureau of Circulations)の発表データを基に(Editor&Publisher)がまとめた平日(Weekday)紙の発行部数一覧表である。 ●米新聞の2009年3月時の発行部数(トップ25紙) ------

  • メディア・パブ: 不正クリック率の世界地図が登場、詐欺の多い国はどこか

    GoogleのAdWordsに代表される検索連動広告では、PPC(pay per click)をベースにしているため、不正クリックは大問題である。だが、クリック詐欺はなくならないようだ。 Click Forensicsが作成した、不正クリック率をマッピングした世界地図(Click Fraud Index)を見ると、世界中でクリック詐欺が蔓延していることがわかる。同社は、検索エンジン会社とは独立に、不正クリック率データを世界中から収集している。 ロシア中国、メキシコ、ブラジルあたりが不正クリック率が高いのか。イギリスやフランスも赤くなっている。米国や日は不正クリック率が低いということか。でも不正クリックは越境するので、どう解釈すればいいのかな。直近だと、不正クリックは、カナダ、イギリス、ドイツからが多いという。 最近の四半期別に調べた全体の不正クリック率は、次のようになっている。2009

  • メディア・パブ: 新聞社サイトのコンテンツを活用したマッシュアップ・アプリとは

    新聞社サイトにもオープンプラットフォーム化の波が押し寄せている。API (Application Programming Interface)を介して,新聞コンテンツを外部に開放する動きである。第三者でも、新聞社コンテンツを使ったアプリを開発できるようになる。 マッシュアップ・アプリケーションのポータルサイトProgrammableWebにも、新聞社サイトの公開APIを使ったマッシュアップ・アプリがまとめて紹介されている。その幾つかを取り上げてみた。 オープンプラットフォーム化で先行する英Guardianのサイト(Guardian.co.uk)と米NYTのサイト(nytimes.com)の例を見ていこう。最初は、Guardian APIの利用例から。 Guardian Trendsは、Guardian APIGoogle Visualization APIを用いたマッシュアップ・アプリで

  • メディア・パブ: NYタイムズが本当に危うくなってきた

    NYT(The New York Times Company)号が沈みかけている。 恐れていたように、NYT(The New York Times Company)の2009年第1四半期(1-3月)決算がやっぱり非常に悪い。この四半期で7447万ドルもの大きな赤字を計上してしまった。広告売上が前年同期比27%減と落ち込んだのが大きく響いた。第2四半期の広告売上も同じように落ち込むと見られており、NYTは当に危なくなってきた。 *NYT(The New York Times Company) の2009年1-3月期決算(単位:1000ドル) Sillicon Alley Insiderによると、同社のキャッシュフローは現在3400万ドルであるが、このような決算が続くようだと、同社の命はあと4四半期しかもたないという。 追記: インターネット事業も苦戦している。インターネット売上高(digi

  • メディア・パブ: 米雑誌の広告売上,新聞と同じく急降下

    新聞ほどひどくはないと言われていた雑誌も,広告売上が急降下し始めた。 米雑誌協会(MPA:Magazine Publishers of America)の発表によると,2008年の米雑誌の総広告ページ数が前年比11.7%も激減した。2008年の第4四半期だけで見ると,前年同期比で17%も広告ページ数が減っている。つまり,広告出稿が日増しに減っているのだ。2009年はさらに悪くなるのだろう。 最初の表は,広告ページ数が多いトップ20誌について広告売上と広告ページ数を示している。2008年の広告売上高は前年比7.9%減であった。トップのPeopleも,前年に比べ広告ページ数で12%減,広告売上で8.2%減と冴えない。この景気後退下にもかかわらず頑張った雑誌が,EconomistとElleである。両誌は,AdAgeが選んだ2008年のThe A-List雑誌にも選ばれている。広告売上をEcono

  • メディア・パブ: 止まらないFacebookの勢い,会員数が1億5000万人突破

    Facebookは地球規模の世界国家を構築しようとしているのでは・・・。そう思えるほど,同社の勢いが凄まじい。 会員数が1億5000万人を突破し,会員の半数が毎日Facebookサイトを利用している。FacebookのCEO Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)が,“A Great Start to 2009”という見出しのブログ記事の中でこう述べている。昨年8月末に1億人を突破した会員数が,5か月もたたない今日,1億5000万人に達したのだ。現在,150ヵ国に会員を抱え,少なくとも35言語でやり取りが行われている。 さらに驚くべきことに,会員の半数,つまり7500万人が毎日Facebookサイトを訪れているということだ。すごいログイン数である。会員がいかに日常的にFasebookを利用しているかが読み取れる。コミュニティー系SNSの威力を見せつけている。 その順風満帆

  • メディア・パブ: “抜粋 vs 記事全文”のRSSフィード論争,今更どうして

    英Guardian.co.ukが記事全文のRSSフィード配信を開始した。 同サイトの公式ブログが伝えていたニュースだが,大した話でもないので無視していた。ところがその後,Google Reader Blog(Googleの公式ブログ)が次のように絶賛しているではないか。The Guardian just moved all of their RSS feeds from partial to full-text. They are the first major newspaper in the world to do so, and this is, well, great news. 記事全文のRSSフィード配信を実施したのは,世界中の新聞社サイトでGuardianが事実上初めてだという。確かに注目すべきニュースかもしれない。でも有力新聞社のサイトが,いまだに記事全文のRSSフィード配

  • メディア・パブ: 米新聞社,次の経費削減策はインドへのアウトソーシング

    経営危機に追い込まれてきている米新聞社は経費節減に必死だ。この1年間で2万人以上を解雇したように,人員削減は日常茶飯事になってきた(こちらを参照)。そしてついに,インドへのアウトソーシングに向かおうとしている。 MediaNews Group Inc. のCEOでありAP(The Associated Press)の会長でもあるDean Singletonは,MediaNewsがインドへのアウトソーシングを進めていることを明らかにした(APの記事より)。 MediaNewsは,The Denver PostやThe Detroit Newsなど11州で地方新聞54紙を発行している。経費削減策として,これらの新聞社の仕事の多くを統合化する。そのために,San Francisco近辺に集結させる。そして(英語圏の)インドへのアウトソーシングを進める。前工程の大半をインドに移すが,編集機能の移転

  • メディア・パブ: NYT.comも刷新, WSJ.comとの対決が鮮明に

    New York TimesもWebサイト(NYT.com)を刷新し,オンラインシフトを加速化させている。今回の刷新の特徴は,ビジネス分野とテクノロジー分野の強化である。 ちょうど一週間前に,WSJ(Wall Street Journal)のサイト(WSJ.com)が全面刷新したところだ。NYTがリードしていた一般分野を充実させ無料提供することにより,NYTとの対決姿勢を明確にした。同時に得意とするビジネスやテクノロジーなどの仕事と直結する分野の記事は,有料購読の壁で死守することにした。 そのビジネスやテクノロジーの分野をグンと充実させて,有料の壁が無い状態で無料提供していこうとするのがNYTの戦略である。NYT vs WSJが盛り上がってきた。 今回のNYT.comの刷新の概要は次のようになる。ビジネス分野もテクノロジー分野も,細分化したサブセクションを増やし,能動的な読者のニーズに応え

  • メディア・パブ: オンラインに賭けるNew York Times, 次に仕掛ける大きな手は?

    オンライン事業に賭けるNew York Timesが,次々と新しい手を打ち始めている。 これまでのNYTのオンライン戦略を振り返って見よう。数年前までは,NYTimes.com(New York Timesのサイト)も新聞紙の焼き直しに過ぎなかった。サイトでも,パッケージ化した形でニュース記事を一方的に提供していたのだ。ユーザー(読者)はトップページにアクセスし,そこで関心のある記事を探し,それから文ページで記事を閲読していた。大半のユーザーは,ブックマークあるいは検索エンジン経由でNYTimes.comのトップページに訪れていたのだ。 ところが数年前からオンラインメディアの世界でも地殻変動が起こってきた。一つはRSSフィードの出現である。もう一つは検索エンジンの進歩で,記事一が検索対象になってきたのだ。それもリアルタイムに近い形で各記事を検索できるようになったのだ。この流れに乗っ

  • メディア・パブ: ニッチSNSが次々と開設,ターゲット広告で高い収益性を狙う

    久々に米Red Herring誌(10.02.06)を読んでいると,“Niche Networking:Small social networks for specific groups”の記事が目に止まった。特定グループ向けのニッチなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を紹介した記事である。 その記事が取り上げていたニッチSNSは,次の7サイトである。開設年月も示す。 ・Dogster:2004年1月 ・Catster:2004年6月 ・Boompa:2006年5月 ・Famster:2006年8月 ・Tot Jot:2006年5月 ・Traineo:2006年8月 ・YouthNoise:2006年6月 米国のSNSと言えば,MySpaceを筆頭に,Bebo ,Facebook,Friendster,Orkut など,会員規模を競う総合サイトが主役である。それぞれ得意分野を

  • メディア・パブ: Webベースワープロ“ajaxWrite”,Wordからの乗り換えを狙う

    Windows Vistaの出荷延期の発表があった直後に,皮肉にも“Bye Bye Microsoft Word, Hello ajaxWrite”というブログに出会った。 そうでなくてもGoogleの台頭で影が薄くなりつつある昨今のMicrosoft。Webサービスの分野では後手に回ることが多い。昔と違って,OSの発売が遅れても,メーカーは困ってもユーザーは落胆しないのでは。これまでOSからアプリケーションまで,否応なしにMicrosoftにお世話になってきたが,これからは徐々にMicrosoft離れが進みそうな流れが出てきている。 “Bye Bye Microsoft Word, Hello ajaxWrite”の見出しのブログが語るように,これから続々とMicrosoft離れをけしかけるソフトやサービスが現れそうだ。 “ajaxWrite”はWebベースのワープロソフトである。loo

  • メディア・パブ:Web2.0を象徴するCGM関連サイト,人気爆発でトラフィックが急膨張

    ブログを始め,ソーシャルネットワーク,参加型編集,タギングなど,ユーザーが発信する情報をベースにしたCGM(Consumer Generated Media)が,もの凄い勢いで伸びている。 では実際に,CGM関連サイトは,今年1年間でどの程度伸びているのだろうか。そこで,Alexaの測定データを調べてみた。CGM関連サイトとしては,思いつくままに,del.icio.us,Frickr,Digg,Memorandum,Wikipedia,MySpaceの6サイトを取り上げた。以下は,各サイトにおけるリーチ数の年間推移である(サブネイルのグラフをクリックすると拡大)。追記には,ページビュー数のグラフも載せた。ともかく,この1年間の成長ぶりはめざましい。特に,夏以降の伸びは驚くばかりだ。 こうしたサイトを持ち出してはWeb2.0だと大騒ぎしている昨今。でも,この勢いは来年も続きそう。 ◇del.

  • メディア・パブ:急成長のDigg,メディアサイトを追い抜く勢い

    参加型ニュースアグリゲーターである米Digg.comの勢いが一段と加速化している。Alexaのトラフィックデータによると,ついにDiggはNBC(nbc.com)やCBS(cbs.com)といったメインストリームメディアのサイトまでも抜き去った。 Diggのような,ニュース価値をユーザー自身が決めていくサイトが相次ぎ生まれている。ユーザー参加型のニュースサイトとも言える。TechnoratiのようなRSSアグリゲーターとか,del.ici.usや「はてな」などが提供するソーシャルブックマークサービスもその類である。トラフィックデータを見る限りでは,これらサイトの躍進ぶりは驚くばかりだ。 この背景として,ユーザーの情報収集における二極化が見逃せない。マニアックなニュース収集家とか,あるいは仕事上で必死に情報収集に励むビジネスパーソンは,RSSリーダーを駆使したり,こうしたユーザー参加型ニュー

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