題名:金ぴかのボタン?… 報告者:ダレナン ふと足元を見ると、何かが這っていた。近眼の私は、幸いなことにメガネがなくては足元すらよく見えない。でも、たぶんゴキブリではないような形をしている。そこで、じっと目を凝らしてみた。そこにいたのはヤモリであった。 「ヤモリ?」 ヤモリにはその名の通り、家を守る、家守(ヤモリ)となる。何かの幸運のしるしかもしれない。ヤモリを踏まないようにそっと足をどけると、そのヤモリは、さささっ、と素早い動きで、タンスの奥に隠れていった。 「ヤモリちゃん。どこに行ったのかなぁ。」 興味本位で、タンスの奥を覗くと、ヤモリはいなかった。が、そこに何かの物体が見えた。自分が動くことで、その何かに日光があたり、ピカリと輝いた。 「金ぴかのボタン?…みたい。でも、ボタンにしては大きさが大きすぎるかもしれないなぁ。あっ、そういえば、この前、お金をここらで落としたような…。もしかし