株式会社ミクシィの前坂です。前回はmemcached 1.4の通信面における話題を紹介いたしました。今回はmemcached 1.4で強化されたシステム運用面や監視に役立つ統計/集計システムを紹介します。 statsの機能強化 memcachedには以前からstatsというコマンドがあり、statsコマンドを特定のキャッシュサーバに発行することで、そのサーバの状態を調べることが可能でした。今回の1.4リリースでは、取得できる情報が新たに増え、システム運用者はより細かくmemcachedを監視することができるようになりました。具体的には以下の情報を得られるようになりました。 デーモンの起動オプション スラブ単位でのアクセス記録 削除処理 インクリメント、デクリメント処理 CAS処理 重いリクエストを含んだ通信の記録 デーモンの起動オプションを取得する キャッシュクラスタの運用者は何台もの物理