総務省が5日に発表した2024年版の情報通信白書によると、日本で生成AI(人工知能)を利用したことがある人は9%にとどまった。米国(46%)や中国(56%)と比べ利用が進んでいないようだ。 総務省がドイツと英国を含めた5カ国に調査を実施し、日本は最も利用率が低かった。使っていない理由として「使い方がわからない」、「自分の生活には必要ない」といった回答が多かった。 同省は各国の企業にも調査を実施、生成AIを積極的に活用する方針であるとの回答は、日本が16%だった。中国は71%、米国は46%、ドイツは30%だった。 総務省の調査は、日本が他国に比べて新技術の受け入れに消極的な姿勢であることを改めて示した。ただ4月に米オープンAIが日本に拠点を開いたほか、ソフトバンクや楽天グループも生成AI分野に注力しており、今後個人や企業の利用意欲が高まる可能性もある。