“むしろ「バザールモデル」という言葉を使わない方がよいのでは?”という大人気ないタイトルのエントリーに対してshiroさんという方から中身の濃いコメントを頂いた。コメント欄で返事をしようとしたのだが、長くなりそうなので、頂いたコメントを元に考えたことをいくつか書いてみたい。 「たくさんのボランティアが無償で労力を提供するもの」というイメージの弊害 「オープンソースはたくさんのボランティアが無償で労力を提供するもの」というイメージが流布されると弊害があるとの指摘を受けたが、まずこの点はある意味ではごもっともと思う。例えば、「無償のボランティアが世界で一番堅牢なLINUXというOSを作った」というのはドラマチックであり、注目を集める売り文句としてはなかなか良いが、IBMやIntelのような大企業の多大な貢献も見えなくしてしまうし、そして何よりそのイメージのおかげでエスタブリッシュメント層が感じ