この本では、「いかにしてダメダメだったWindows1.0が、覇権を取るほどまでに成長できたか」その試行錯誤の歴史、マーケティングの裏側が赤裸々に書かれている。 Windows1.0の登場は意外と早い。 なんと1985年だ。 Macintoshが発売されたのが1984年だから、わずか一年後ということになる。 ところがその製品としての完成度は雲泥の差だった。 Macintosh System1とWindows1.0Macintoshがハードウェアごとウィンドウシステムに最適化していたのに対し、Windows1.0は、ハードウェアはあくまでもIBM PC(という普及したフォーマット)のままで、無理やりウィンドウシステムを動かそうとしていた。 特にWindows1.0は、マルチウィンドウと言いつつ、ウィンドウ同士を重ねることができない「タイルドウィンドウシステム」を採用しており、「コレジャナイ」
