クリックして拡大するゼブラフィッシュの目の顕微鏡写真。正常な目(左)に比べ、「mysterin」と名付けられた遺伝子の働きを抑えた目には動脈(矢印)が増える異常が見られた(京都大医学研究科提供) 脳内の血管が細くなり、脳梗塞や脳出血を引き起こす難病「モヤモヤ病」の発症に深く関係する遺伝子を、京都大大学院医学研究科の小泉昭夫教授(遺伝疫学)らの研究チームが突き止め、20日付(日本時間21日付)の米科学誌プロスワン電子版に研究成果が掲載された。チームは「今まで手術しか有効な治療法がなかったが、今回の発見で予防や投薬治療に可能性が広がる」としている。 ■日本人340倍、韓国人136倍、中国人15倍… モヤモヤ病の患者は日本や韓国、中国など東アジアが中心で、特に日本は約1万人に1人の頻度で発症。血管形成の異常で起こるという。 チームは日本と韓国、中国の患者251人と健常者751人のDNAを比較。日