『歴史が面白くなる東大のディープな世界史(祝田秀全)』(参照)という本を暇つぶしがてらに、にやにやしながら読んでいたが、「ハングルは15世紀の制定当時、どのように呼ばれていたのか、その名称を記せ」という設問に至って、くすりと笑った。 この本は、分野としては受験参考書なのだろう。東大入試の世界史の過去問から面白そうな設問を取り出して、解説を付けながら、模範解答を示すという書籍である。世界史は暗記物とも言われるが、この本に掲載されている問題の大半は論述問題なので、単に事項を暗記して答えるわけにはいかない。解答に至るまでの理路を理解することが重要になる。 しかしまあ、それだけ言うと、やはり受験参考書ですよね。そういう受験参考書が珍しいわけではない。 ところが、この本で選ばれた問題はなかなかひねりがあって楽しい。さすがは東大というべきなのか、東大の先生はクイズがお好きだなというべきか。なかでも、先