円形脱毛症は老若男女を問わず、誰もが発症する可能性のある自己免疫疾患だ。本来自分の体を守るために働く免疫細胞が、何らかの原因で髪の毛の細胞を異物と見なし、正常な毛包を攻撃することで脱毛が生じる。浜松医科大学医学部付属病院(浜松市)皮膚科の伊藤泰介准教授に話を聞いた。 ◇心の弱さとは無関係 円形脱毛症には、髪の毛が10円玉や500円玉程度の大きさで1カ所のみ円形に抜ける単発型、2カ所以上が抜ける多発型がある。生え際が帯状に抜けたり、すべての頭髪が抜けたり、さらには眉毛やまつげなど全身の毛が抜けてしまうケースもある。 「脱毛は一時的で自然に治る人もいれば、何度も繰り返す人もいます。進行のスピードも重症度も人それぞれです。一度重症化すると治療が長期にわたる可能性が高く、当院では10年以上通院する方も少なくありません」 アトピー性皮膚炎やリウマチ、潰瘍性大腸炎など他の自己免疫疾患を合併する人もいる
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