ブックマーク / medical.jiji.com (28)

  • ストレスはきっかけにすぎない ~円形脱毛症は自己免疫疾患(浜松医科大学医学部付属病院 伊藤泰介准教授)~

    円形脱毛症は老若男女を問わず、誰もが発症する可能性のある自己免疫疾患だ。来自分の体を守るために働く免疫細胞が、何らかの原因で髪の毛の細胞を異物と見なし、正常な毛包を攻撃することで脱毛が生じる。浜松医科大学医学部付属病院(浜松市)皮膚科の伊藤泰介准教授に話を聞いた。 ◇心の弱さとは無関係 円形脱毛症には、髪の毛が10円玉や500円玉程度の大きさで1カ所のみ円形に抜ける単発型、2カ所以上が抜ける多発型がある。生え際が帯状に抜けたり、すべての頭髪が抜けたり、さらには眉毛やまつげなど全身の毛が抜けてしまうケースもある。 「脱毛は一時的で自然に治る人もいれば、何度も繰り返す人もいます。進行のスピードも重症度も人それぞれです。一度重症化すると治療が長期にわたる可能性が高く、当院では10年以上通院する方も少なくありません」 アトピー性皮膚炎やリウマチ、潰瘍性大腸炎など他の自己免疫疾患を合併する人もいる

    ストレスはきっかけにすぎない ~円形脱毛症は自己免疫疾患(浜松医科大学医学部付属病院 伊藤泰介准教授)~
  • 病院では治せなかった原因不明の不調 ~脳外科医が自ら探し当てた病気の正体~|女性医師のキャリア

    病気を治す医師という立場にありながら、15年以上にわたって原因不明のせきに苦しめられてきた中牟田佳奈医師。近代西洋医学に限界を感じて、中国の伝統医学である「中医学」を学び、鍼灸(しんきゅう)師の資格を取得した。代替・伝統医療を組み合わせた「統合医療」にまで治療の幅を広げたことで、自身の症状は見事に改善したという。西洋医学では治せない病気や症状があることが明らかになってくるにつれ、代替・伝統医療が見直されつつある。病気の根原因を探って自らの力で治すことの大切さや、統合医療の可能性について語ってもらった。 ◇抗がん剤治療への抵抗感 私の父は内科の勤務医でしたが、私が3歳の時に、夜だけ開業医として診療を始めました。母が経理と受付を手伝っていたので、私も母親に連れられて、診療所の待合室で患者さんに体温計を持って行ったりして手伝っていたのを覚えています。医師である父の仕事を小さい頃から見ていたので

    病院では治せなかった原因不明の不調 ~脳外科医が自ら探し当てた病気の正体~|女性医師のキャリア
  • ビタミンDで消化器がんの再発死リスク7割減

    ビタミンDは、細胞増殖抑制作用や細胞死促進作用を介したがん予防効果が期待されており、腫瘍微小環境への免疫細胞の浸潤が見られた患者に対するビタミンDサプリメント投与によりがん再発リスクが低減したとの報告もある。東京慈恵医科大学分子疫学研究部教授の浦島充佳氏らは、ビタミンDが抗p53抗体の抗腫瘍免疫を活性化してがんの再発や死亡リスクを低減するという仮説を立てて検証。ビタミンDサプリメント摂取により、消化器がん患者の再発死亡リスクが7割以上低下したとの結果をJAMA Netw Open(2023; 6: e2328886)に報告した。 抗p53抗体陰性例では有意差なし がん抑制遺伝子p53は、がん抑制遺伝子群を活性化して細胞分裂抑制や細胞死などを誘導するp53蛋白をつくる。またp53は変異しやすく、がん患者の約30~50%で突然変異が見られ、変異例では再発率が高いことも知られている。 一方ビタミ

    ビタミンDで消化器がんの再発死リスク7割減
  • 虫歯菌ががんの転移促進 ~患者の口腔ケアを積極的に(北海道大学大学院 樋田京子教授)~

    虫歯の原因となる代表的な細菌に、口内に常在し、虫歯菌と呼ばれる「ミュータンス菌」がある。北海道大学大学院歯学研究院(札幌市)血管生物分子病理学の樋田京子教授らの研究では、このミュータンス菌ががんの転移を促進することが検証された。 ◇全身の臓器に炎症 虫歯菌は、口の中に残った糖分をえさとして増え、歯の表面に付着し、菌の塊である歯こう(プラーク)を形成する。歯こう内の虫歯菌は酸を作り出し、歯を溶かす。やがて穴が開き、虫歯ができてしまう。 虫歯菌が歯の根元の神経まで達すると、ひどい痛みや腫れをもたらすが、虫歯菌が働く悪さはそれだけではない。「ひどい虫歯や歯周炎(歯茎の重い炎症)があると、虫歯菌が虫歯から血管内に入り込んで全身を巡り、さまざまな臓器に炎症を起こします」と樋田教授は説明する。 ◇肺への転移が増加 一方、がんが転移する仕組みはいくつかある。その一つが、がん細胞が最初に発生した場所から血

    虫歯菌ががんの転移促進 ~患者の口腔ケアを積極的に(北海道大学大学院 樋田京子教授)~
  • がんで失恋、そこから再起 ~実例ヒントに考えてもらう~|こちら診察室

    がん教育授業の始まりのところで、よく次のような話をしています。私が大学医学部の卒業式で偉い先生に言われた話です。その偉い先生は当時60歳くらいだったでしょうか。その先生が学生の頃に、上の先生に質問されたそうです。「10人の患者が病院に来たときに、医者はどのくらいの患者の体調を改善させることができると思うか?」。そして続けられたそうです。「3人は治療によって体調が良くなる。3人は変わらない、つまり放っておいても自然に良くなる。3人は治療によって体調が悪くなる。残りの1人はどうだろうか。今後の医療の進歩で残りの1人を治療で良くできればと思う」。この大先輩の言葉は今から40年くらい前の話です。 今の状況はもう少し良くなっているとは思いますが、来院された患者10人のうち、治療によって状態が良くなるのはせいぜい半分くらいでしょうか。結局、医療ができることはまだこの程度です。やはり、まずは病気にならな

    がんで失恋、そこから再起 ~実例ヒントに考えてもらう~|こちら診察室
  • 不適正な枕が不調の原因に ~自分に合う枕とは?(16号整形外科 山田朱織院長)~

    朝起きたら肩が凝っていた、頭痛がする、首が痛い―などの症状で憂(ゆううつ)な経験をしたことはないだろうか。16号整形外科(相模原市)で枕外来という珍しい診療科を設ける山田朱織院長は「自分に合わない枕で寝たことによる不良姿勢が原因になった可能性があります」と指摘する。 ◇枕で「治療」 枕外来は、2002年に16号整形外科が全国で初めて設けた専門外来だ。「患者さんで多いのは、肩凝りと首の痛み、そして頭痛、手のしびれです。それぞれの症状に対して適正な枕の使用を指導して、睡眠中の姿勢を改善します」と山田院長は説明する。 枕に着眼したのは、症状と姿勢が密接に関係するからだ。「日中は自分で姿勢をコントロールできますが、就寝中の姿勢は寝具、中でも枕が最も重要な役割を果たします。寝返りをスムーズに行えるように枕を調節することで症状が改善することは、父の代から始めた枕による治療以来約50年の実績があります

    不適正な枕が不調の原因に ~自分に合う枕とは?(16号整形外科 山田朱織院長)~
  • 勝っても負けても悔いのないように ~ロンドン五輪卓球団体銀メダル・平野早矢香さんに聞く(下)~|女性アスリート健康支援委員会

    時事メディカル 連載・コラム 女性アスリート健康支援委員会 「たかが卓球、されど卓球」、メダルへの方程式 勝っても負けても悔いのないように ~ロンドン五輪卓球団体銀メダル・平野早矢香さんに聞く(下)~ 女性アスリート健康支援委員会 「たかが卓球、されど卓球」、メダルへの方程式 勝っても負けても悔いのないように ~ロンドン五輪卓球団体銀メダル・平野早矢香さんに聞く(下)~ 2012年ロンドン五輪の卓球女子団体で銀メダルを獲得し、16年に現役生活に区切りをつけてから6年が過ぎた平野早矢香さんに、現役選手時代のことや引退後の心境などについて話していただいた。頑張っている現役選手たちには、「日々の練習や試合に全力を尽くして『悔いなく競技人生を送る』こと」が、選手として人間としての成長につながると助言する。 ◇なぜか体調不良のときに好成績 ―18歳で全日選手権を制覇するなど若い時期から活躍されまし

    勝っても負けても悔いのないように ~ロンドン五輪卓球団体銀メダル・平野早矢香さんに聞く(下)~|女性アスリート健康支援委員会
  • 寿命を縮める便秘 ~専門家警告「万病のもと」~

    便秘というと、若い女性の悩みと思う人もいるかもしれない。しかし、高齢者の方が問題は深刻で、65歳以上では30人に1人が苦しんでいるという。横浜市立大学大学院で消化器病などを専門とする中島淳・主任教授は「便秘は万病のもと。死に至ることもある病気だということを知ってほしい」と警告する。 ◇息むと血圧上昇 スムーズな排便ができないことはつらいが、我慢する人も多い。それは危険な病気だと思わないからだ。「うっとうしいだけ」「死ぬ病気ではないのだろう」と、軽視する傾向がある。しかし、排便しようと息むと血圧が上がる。特に高齢者は要注意だ。 米国の研究によると、すべての哺乳類は約12秒で排便するという。排便時間が長ければ、敵に襲われて餌になる恐れがあるからだ。人間の場合は別の問題がある。高齢者で便秘症の人が息むと血圧が上昇しやすい。排便直前と排便時の血圧は若年者だと110程度だが、高齢者は120~150

    寿命を縮める便秘 ~専門家警告「万病のもと」~
  • 部下をメンタル不調に追い込む上司の態度7項目 ~抱え込まず、相談するのが原則~|Dr.純子のメディカルサロン

    時事メディカル 連載・コラム Dr.純子のメディカルサロン 部下をメンタル不調に追い込む上司の態度7項目 ~抱え込まず、相談するのが原則~ Dr.純子のメディカルサロン 部下をメンタル不調に追い込む上司の態度7項目 ~抱え込まず、相談するのが原則~ 職場の人間関係は、業務のパフォーマンスに大きく影響します。適応障害でうつ状態に陥り休職した人と面談すると、上司の態度にその要因があることが多いものです。その中で特に問題となる七つの傾向についてお話ししたいと思います。 ◇感情的で、矛盾する業務命令 (1)感情的な上司に部下は忖度疲れ 感情のコントロールができず、機嫌が悪くなると口もきかなくなり返事をしない上司には迷惑する部下が多いものです。気分屋でご機嫌の時はいいけれど、気分が悪いと部下に当たるので、自分がターゲットにならないように気を使い、ピリピリして疲れ、部署の雰囲気も悪くなってしまいます。

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  • 医療従事者でブレークスルー感染が増加

    新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンを接種した医療従事者の間で、時間経過に伴う感染予防効果の低下によるブレークスルー感染事例が増加している。米・University of California, San Diegoの医療システムであるUC San Diego Health(UCSDH)のJocelyn Keehner氏らが、UCSDHの医療従事者を対象にSARS-CoV-2 mRNAワクチンの感染予防効果を検証した結果をN Engl J Med(2021年9月1日オンライン版)に報告。ワクチン接種による感染予防効果は2回目接種後6~8カ月で低下することが示唆されたという。 ワクチン有効率が90%→65%に 医療従事者約1万9,000人を擁するUCSDHの関連施設では、マスク着用義務化と感染予防策を厳格に実施してきた。2020年12月中旬にmRNAワクチン(ファイザーまたはモデ

    医療従事者でブレークスルー感染が増加
  • コロナ流行の第5波はいつ来るか ~デルタ型変異株が3割、英でも増加~|「医」の最前線

    時事メディカル 連載・コラム 「医」の最前線 「新型コロナ流行」の質~歴史地理の視点で読み解く~ コロナ流行の第5波はいつ来るか ~デルタ型変異株が3割、英でも増加~ 「医」の最前線 「新型コロナ流行」の質~歴史地理の視点で読み解く~ コロナ流行の第5波はいつ来るか ~デルタ型変異株が3割、英でも増加~ (濱田篤郎・東京医科大学病院渡航者医療センター特任教授)【第21回】 3月から始まった新型コロナウイルス流行の第4波は6月中旬になり、ようやく収束に向かっています。この流行は英国由来の変異株によるもので、感染力や病原性が従来型に比べて強いため、関西では医療崩壊に近い状態にまで陥りました。東京や大阪では緊急事態宣言が発令されて2カ月がたち、期限の6月20日が目前に迫っています。このまま宣言を解除した場合、第5波の襲来はあるのでしょうか。また、それはいつ頃なのか。新たな変異株の流行、オリン

    コロナ流行の第5波はいつ来るか ~デルタ型変異株が3割、英でも増加~|「医」の最前線
  • 心の病気合併する引きこもり 医療者や周囲の支援が重要(九州大学病院精神科神経科 加藤隆弘講師)

    引きこもり状態にある人が長期化、中高年化しており、80代の親が50代の子の生活を支える「8050問題」が深刻化している。心の病気につながることが多く、医療や周囲による支援が急がれる。どのような支援が必要なのか、九州大学病院精神科神経科(福岡市)の加藤隆弘講師に聞いた。 ▽外出自粛で引きこもりに 九州大学が作成した引きこもりの診断ツール(診断基準/評価方法)によると、学校へ行く、仕事に行く、家庭外で交遊するなどの社会参加をしていない期間が3カ月以上に及ぶケースを「プレ引きこもり」、6カ月以上を「引きこもり」としている。外出の頻度が週2~3回を軽度、週1回以下を中度、週1回以下でほとんど自室から出ない人は重度と診断される。 「日ごろからのストレスに加え、コロナ禍で外出の回数が減ったことによりインターネットを通じてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やゲームの利用時間が大幅に増えた人

    心の病気合併する引きこもり 医療者や周囲の支援が重要(九州大学病院精神科神経科 加藤隆弘講師)
  • アクリル板がコロナ感染の一因に

    まん延防止等重点措置の実施により、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の飛沫感染防止対策として、飲店などにアクリル板やビニールシートの設置が求められているが、これらはどの程度有効なのか。電気通信大学i-パワードエネルギー・システム研究センター教授の横川慎二氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスター発生地点における換気状態を評価し、マイクロ飛沫の動きを分析。その結果、アクリル板やビニールシートによる空間の遮蔽が空気を滞留させ、換気状態が悪化、結果としてマイクロ飛沫感染のリスクを高める可能性があることを明らかにした。詳細は、査読前論文公開サイトmedRxiv(2021年5月27日オンライン版)に掲載されている。 クラスター発生現場を調査 SARS-CoV-2感染拡大の予防には、「接触」「飛沫」「マイクロ飛沫」という3つの感染経路に対して策を講じる必要がある。マイク

    アクリル板がコロナ感染の一因に
    kemononeko
    kemononeko 2021/06/03
    仕切りによって換気が損なわれる。マスクしてアクリル板なしで換気をとにかくする。
  • 歩き方は結果 自分にとってのベストを見つけよう(足のクリニック表参道 理学療法士・久保和也さん)|足の悩み、一挙解決

    時事メディカル 連載・コラム 足の悩み、一挙解決 歩き方は結果 自分にとってのベストを見つけよう(足のクリニック表参道 理学療法士・久保和也さん) 足の悩み、一挙解決 歩き方は結果 自分にとってのベストを見つけよう(足のクリニック表参道 理学療法士・久保和也さん) 【PART2】第15回 ◇「正しい歩き方」とは? 「足が痛くなるのは、歩き方が悪いせいでしょうか」と患者さんからよく聞かれます。患者さんの訴えとして、歩き方をきれいにしたい、心配だからプロの目で見てほしいという声は非常に多くあります。「正しい歩き方」とは、どんな歩き方なのでしょうか。 例えばファッションショーのモデルは、1の線の上を歩くような「はさみ歩き」をしています。これは一見、美しく、できればマスターしておきたいと思うかもしれませんが、人の来の歩き方とは違ったイレギュラーな動きを意図的に作っているので、非効率で足には相当

    歩き方は結果 自分にとってのベストを見つけよう(足のクリニック表参道 理学療法士・久保和也さん)|足の悩み、一挙解決
    kemononeko
    kemononeko 2021/05/26
    姿勢が悪い人に対して、「背筋を伸ばしてください」と言ったとします。背中が硬くて伸ばせないのに、上体を起こして姿勢を正そうとすると、膝が曲がり、首が曲がる。その結果、かえって首を痛めることがあります。
  • インドのコロナ大流行と新たな変異株 ~パワーアップ 日本は第5波、第6波…~|「医」の最前線

    時事メディカル 連載・コラム 「医」の最前線 「新型コロナ流行」の質~歴史地理の視点で読み解く~ インドのコロナ大流行と新たな変異株 ~パワーアップ 日は第5波、第6波…~ 「医」の最前線 「新型コロナ流行」の質~歴史地理の視点で読み解く~ インドのコロナ大流行と新たな変異株 ~パワーアップ 日は第5波、第6波…~ (濱田篤郎・東京医科大学病院渡航者医療センター特任教授)【第18回】 4月になり、インドで新型コロナウイルスの大流行が発生しています。新規感染者数は30万人を超える日もあり、医療崩壊により死亡者数も急増している状況です。こうした大流行の原因として変異株の拡大が考えられていますが、3月末にインドで行われたヒンズー教の祭典が流行の契機になった可能性も大きいようです。今回はインドでの大流行の原因を探りながら、日でも拡大している変異株について解説します。 ◇インドのお祭りと感

    インドのコロナ大流行と新たな変異株 ~パワーアップ 日本は第5波、第6波…~|「医」の最前線
  • 歯周病が誤嚥性肺炎の原因に 高齢者に多く、口腔ケアで予防(日本歯科大学生命歯学部 沼部幸博教授)

    高齢者の死因の上位である誤嚥(ごえん)性肺炎。その発症に歯周病が深く関係することが知られている。日歯科大学生命歯学部(東京都千代田区)の沼部幸博教授は、「口の中を清潔にして歯周病菌などの細菌を減らすことが誤嚥性肺炎の予防につながります」と話す。 ▽高齢者に多い誤嚥 べ物や唾液を飲み込む際、口から道へと送られるが、誤って気管に入り込んでしまうのが「誤嚥」だ。高齢になるとうまく飲み込めない嚥下障害が起こりやすく、誤嚥を生じるリスクが高まる。 通常は誤嚥しそうになると嚥下反射が働き、むせてせきをすることで気管から異物を吐き出す。しかし、加齢とともに飲み込む機能や嚥下反射が低下すると、高齢者ではうまく吐き出せない場合がある。 さらに、口の中には肺炎を引き起こす細菌を含むさまざまな細菌がすみついており、歯磨きが不十分で不潔な状態が作られると増殖する。「誤嚥によって肺炎の病原菌を多く含んだべ物

    歯周病が誤嚥性肺炎の原因に 高齢者に多く、口腔ケアで予防(日本歯科大学生命歯学部 沼部幸博教授)
  • mRNAワクチン、高い効果=予防「95%」、世界初の実用化|最新医療ニュース|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト

  • 免疫不全患者で変異進む=新型コロナウイルス、英米報告|最新医療ニュース|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト

  • 体調不良が長期に続く慢性疲労症候群 頑張り過ぎず、症状安定を目指す(大阪市立大学医学部付属病院客員教授 倉恒弘彦医師)

    体調不良が長期に続く慢性疲労症候群 頑張り過ぎず、症状安定を目指す(大阪市立大学医学部付属病院客員教授 倉恒弘彦医師) 突然、強い倦怠(けんたい)感に見舞われ、微熱や立ちくらみなどの症状が続く「慢性疲労症候群」。筋痛性脳脊髄炎とも呼ばれ、全身の筋肉痛に悩まされる人も多い。大阪市立大学医学部付属病院疲労クリニカルセンター(大阪市)客員教授の倉恒弘彦医師に聞いた。 ▽総合診療科の受診を 慢性疲労症候群では、〔1〕6カ月以上続く原因不明の体調不良(微熱、頭痛、筋肉痛、思考力低下など)による活動量の大幅な低下〔2〕労作後の極度の倦怠感〔3〕睡眠障害〔4〕立ちくらみなどの起立調節性障害や認知機能障害―などが出現する。 一部の患者には脳の血流障害や免疫の異常、神経の炎症反応などが見られるが、多くの場合は検査で異常が見られないため、診断は困難だ。「総合診療科を受診し、専門医に紹介してもらうことが早期治療

    体調不良が長期に続く慢性疲労症候群 頑張り過ぎず、症状安定を目指す(大阪市立大学医学部付属病院客員教授 倉恒弘彦医師)
  • 海外ウイルス、国内で確認=検疫すり抜けか―医科歯科大|最新医療ニュース|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト