イタリア・ジェノバで8月14日に起きた高架橋の崩落事故では、40人以上が死亡した。これほどの惨事に至った原因を明らかにするための調査は、今も続けられている。同国の運輸相は、崩落したこのモランディ橋の管理会社の幹部に辞任を要求。検察当局も、刑事事件として捜査を開始している。 1967年に建設されたモランディ橋は、全長およそ1.3km。耐用年数は少なくとも100年になるよう設計されていたと考えられている。この規模の橋には保守点検が義務付けられており、モランディ橋でも実際に点検は行われていたという。 過去にも世界各地で、橋の崩落事故が発生している。それらの中には、不十分な保守点検が原因となった例もある。また、コンクリートの経年劣化に関する計算ミスが設計上の問題につながり、壊滅的な事故の要因となることも指摘されている。 高速道路「A10」が走るモランディ橋は、交通量が年々増えてきていた。当初想定さ