大学入試センター試験に代えて2020年度に始まる「大学入学共通テスト」の英語について、国立大学協会の理事会は12日、従来型のマークシート式と実用英語技能検定(英検)などの民間試験の両方を全国立大82校の受験生に課す方針を決めた。 来月開催する総会に諮り、正式決定する予定で、私立大や公立大の入試にも影響を与えそうだ。 理事会は12日午後、東京都内で開かれ、約20大学の学長らが出席した。文部科学省が今年7月に公表した共通テストの実施方針では、英語は24年度から民間試験に全面移行するが、23年度までは、大学側が共通テストのマークシート式か民間試験、またはその両方を選択できる仕組みになっている。これに対し、理事会では「大学ごとに英語のテスト形式が異なると、出願先の変更などが難しくなり、受験生が混乱する」などの意見が出て、全国立大で足並みをそろえることにした。
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