『置かれた場所で咲きなさい』という、累計200万部の国民的ベストセラーになった1冊の本がある。 修道女でもある故・渡辺和子さんが2012年に著した作品で、宣教師から渡された 「Bloom where God has planted you(神が植えたところで咲きなさい)」 というメモに救われた体験を元にした、自叙伝的なエッセイである。 ” 置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです” という印象的な言葉とともに紡がれる文章は美しく、多くの悩める人を勇気づけたのだろう。 ネット上での書籍レビューは概ね高評価で、多くの人に愛される理由の一端を垣間見ることができる。 渡辺和子さんのベストセラー本『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎) しかし私は、誰かをエンカレッジする時に正直、この言葉をとても使う気にはなれない。 さらにいえば、この言葉は無責任であり卑怯であるとすら思っている。 国民的な大
![「置かれた場所で咲きなさい」と言うリーダーは無責任 必要なのは「便所のネズミ」話:朝日新聞GLOBE+](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0e2149db4ce0860483bf69c958f9036516e9c0b8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fp.potaufeu.asahi.com%2F0ba2-p%2Fpicture%2F26985466%2F66247603c204185e2d64c9edb9caa116.jpg)