岡山に、何やらユニークなミュージアムができるという。S-HOUSEという名のそれは、まず建物が面白い。妹島和世と西沢立衛によるSANAAが、1996年に初めて設計したという木造個人住宅で、それを美術館として新たに活用するというのです。 ここではアーティストを固定し、10年計画で展示を開催。作家それぞれが毎年新作を製作し、展示を続けていくそうです。その顔ぶれは、チン↑ポム、下道基行、高田冬彦、伊東宣明、毛利悠子、目が1階の各部屋で、加藤泉が2階で展示をします。そして茶室には、宮脇愛子、松井冬子、岡崎和郎、太田三郎の作品が、それぞれ季節ごとに展示されます。 そもそもこの美術館設立の背景にあるのは、瀧口修造の理念。”同時代の芸術こそ人々の心を豊かにする”と信じていた瀧口。そんな彼の思想を受け継ぐべく、発起人である花房香さんが、現代の日本芸術の最先端を体験出来る美術館を、と設立に着手しました。各作
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