電気自動車の開発が米国各地で進んでいる。ここシリコンバレーではテスラ・モーターズが既に量産体制に入っている。量産とはいっても週10台の生産だが。筆者は先日、同社のスポーツカーRoadstarの見学会に参加した。運転はさせてもらえなかったが、静かな出足、加速の良さにはびっくりした。たった4秒で時速100キロになる。一回の充電で350キロ走る。価格は1000万円(1ドル=100円)と高いが、すでに500台完売している。 創業者のエロン・マスクは、インターネットを使って小口支払いサービスを行うベンチャー企業PayPalを立ち上げ、それをeBayに売却して大金持ちになった人物である。元々自動車業界とは無縁の事業家であったが、新しい仲間と試行錯誤を繰り返しながら、自前の生産工場を完成させた。 Roadstarの次には4人乗りセダンを生産する計画で、シリコンバレー南端のサンノゼに新工場用地を手当て