昭和59年9月出版の『小説聖教新聞』(サンケイ出版)という現役学会幹部の内部告発本は、他の離反者たちが暴露したものとは違い多数の職員の池田氏への不満、職員の不正が描かれている。登場人物の名前は仮名としているが、活動家にとっては、誰であるか判明できるものだ。 聖教新聞社の編集に携わる幹部職員数人が池田氏への不満を語る。 『“会長先生、寸暇を惜しんで激励行”とか“陰の部門のひとに心からの思いやりと配慮”なんて書いているけど、あんなもの、ほとんどが演出だよ。実際は自分の奮闘ぶりをアピールするために、ベンツやプレジデントに乗って、大勢の幹部と警備をしたがえ、勝手気ままに大名行列をしているだけのことだよね。ところが会員は、われわれが書いている虚像のPを慕っているんだ。純粋な信仰心なんてないというのがPの実像だよ。あの人は事業家なんだ。それも信仰を利用した事業家だよ。組織を拡大し強大にすれば、それだけ