アジアン・カンフー・ジェネレーションのボーカル、ゴッチこと後藤正文が、新著「何度でもオールライトと歌え」を刊行した。何げない日常の一コマや東日本大震災後の葛藤を赤裸々につづった。 ネットに書きためた日記から、2011年3月9日以降を抜粋し、約50編を収録。スーパーで見かけた謎のお年寄り、犬のフンの始末といった珍妙な話の一方、原発に対する考えや、デモに参加する心境も包み隠さず書いた。ユーモアとシリアスさを軽妙な筆致に乗せて、市井の日常と、社会や国の課題が地続きであることを浮き彫りにする。 「震災後に襲ってきたのは、沈黙。“不謹慎”って言葉でまとめる世の中の圧もあって。この沈黙を破ってまで書きたいことや歌いたいことがあるっていうのは、とても大事なことだと思った。不謹慎でもバカでも、何を言われようが、書きたいことがあるなら書くってことなんだなって」 震災後、社会のあり方を考えるフリーペーパー「T
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