現地に足を運んで取材していたのは、同番組キャスターの金平茂紀さんだ。金平さんは日本でテレビ放送が始まった1953年に生まれ、40年にわたって報道記者としてニュース番組に携わってきた。そんな金平さんの著書『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)が発売されたので、お話を伺った。 番組ごとの報道姿勢の違いは、あってしかるべき この本は朝日新聞出版の雑誌『Journalism』の連載をまとめたもので、ウィキリークスによる米軍機密映像の公開から東日本大震災、金正日総書記の死去といった国内外のニュースから、島田紳助氏の引退報道や『美味しんぼ』騒動などの「お騒がせニュース」までを取り上げ、検証している。何が書く動機になったのか。それは「メディアへの憂慮」なのだと語った。 「連載は2010年から始まっていますが、この頃から日本のメディアがどんどん内向きになっていくのを痛感していました。だってアメリカ兵が
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