米国には進化論を否定する「インテリジェント・デザイン」や、オバマ大統領の出生地に疑問を抱き続ける「バーサー」、そして保守派の草の根運動「ティーパーティー」など、日本人からすると少し理解しがたい運動が存在していることはご存じの通り(もちろんその逆の現象もあるでしょうが)。そしてその担い手となっているのが保守派、特に共和党支持者層なわけですが、なぜ彼らが極端な主張に凝り固まってしまうのかを考察した本'The Republican Brain: The Science of Why They Deny Science--and Reality'(共和党脳――なぜ彼らは科学と現実を否定するのか)が出版されたので、ざっと目を通してみました。 「共和党脳(The Republican Brain)」とはまた思い切ったタイトルですが、いちおう本文では「民主党支持者やリベラル派の間にも誤った考えを抱いてい