北九州市門司区のJR門司港駅に隣接する「旧JR九州本社ビル」を観光拠点として保存・活用するため、市は7月から耐震補強と内部の改修工事を実施する。1〜2階部分にアートギャラリーや音楽ホール、門司港歴史資料室が入り、2011年3月の暫定オープンを目指す。 市門司港レトロ室によると、ビルは鉄筋コンクリート造りの地上6階、地下1階建て、延べ床面積は5635平方メートル。1937(昭和12)年に旧三井物産門司支店として建てられ、建設当時は「九州一のアメリカ式高層オフィスビル」と言われたという。戦後は国鉄の九州総局、門司鉄道管理局として使われ、87年から01年まではJR九州の北九州本社だった。 本社移転に伴い閉鎖されたが、市は05年、JR九州から土地を市有地(約1億5千万円相当)と等価交換し、建物は無償で取得した。これまでジャズのコンサートや芸術作品の展示など限定的に使われていたが、昨夏、一部の耐